• "土地改良法"(/)
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  1. 鹿児島県議会 2018-10-04
    2018-10-04 平成30年第3回定例会(第8日目) 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1  午前十時開議    △ 開  議 ◯議長(柴立鉄彦君)ただいまから、本日の会議を開きます。  本日の日程は、配付いたしております議事日程のとおりであります。       ━━━━━━━━━━━━━  議 事 日 程  一、開  議  一、決算特別委員会の委員長及び副委員長の互選結果    報告  一、議案第七七号から議案第九八号まで、報告第二号    及び請願・陳情の一括上程  一、同右議案等の委員長報告、質疑、討論、表決  一、議案第九九号の上程  一、同右議案の討論、表決  一、閉会中の継続審査の件  一、議案第一〇〇号の上程  一、同右議案の提案理由説明、質疑、討論、表決  一、意見書案の一括上程、提案理由説明、質疑、討論、
       表決  一、議員派遣の件    ───── 知事あいさつ ─────  一、閉  会       ━━━━━━━━━━━━━ 2    △ 決算特別委員会の委員長及び副委員長の互選      結果等報告 ◯議長(柴立鉄彦君)報告いたします。  さきに設置されました決算特別委員会の委員長及び副委員長につきましては、互選により、委員長鶴田志郎君、副委員長持冨八郎君に決定した旨の報告がありました。  次に、去る九月二十六日、鹿児島県監査委員から、平成二十九年度から平成三十年度の行政監査の結果に関する報告が提出されました。  この内容につきましては、さきに各会派等に送付されております県公報のとおりであります。  また、昨日、人事委員会から、職員の給与等に関する報告及び勧告がありました。  この内容につきましては、配付いたしておりますとおりであります。  以上で、報告を終わります。       ───────────── 3    △ 議案第七七号─議案第九八号、報告第二号、      請願・陳情上程 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、議案第七七号から議案第九八号まで、報告第二号及び請願・陳情を一括議題といたします。       ───────────── 4    △ 各常任委員長審査結果報告 ◯議長(柴立鉄彦君)これより、委員長の報告に入ります。  まず、産業経済委員長の報告を求めます。  田中良二君。    [産業経済委員長田中良二君登壇] 5 ◯産業経済委員長(田中良二君)産業経済委員会の審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案第七七号など議案五件につきましては、いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算に関しまして、さとうきび産地活性化事業に係るサトウキビ精脱葉施設の整備と安定生産の関係性について質疑があり、「当施設の活用により、サトウキビの脱葉の確実性が向上し、計画的な収穫と原料の確保がなされることから、サトウキビの安定生産及び製糖工場の安定的な操業につながる」との答弁がありました。  次に、議案第八六号契約の締結について議決を求める件につきまして、漁業調査船くろしお代船建造工事の完成時期、新調査船の特徴と調査内容等に関する質疑があり、「竣工は二〇二〇年二月、就航は同年三月の予定である」、「新調査船の特徴は、効率的な調査・安全運航のためのシステムを導入し、また、部屋は個室化するなど生活環境の向上も図ることとしている」、「調査は、漁場環境の調査、資源状況の把握のための各種調査等であり、安全かつ確実に行うこととしている」との答弁がありました。  委員から、「船に搭載する調査用の機器類についても、確実に調査するために、更新の際はしっかり予算化してほしい」との要望がありました。  次に、陳情につきましては、新規付託分の陳情一件につきまして、継続審査すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  陳情第二〇二二号硫黄山噴火被害に関する陳情書に関しまして、委員からは、「当事者である地元の内水面漁協の被害が確認できていないこと、県の行政当局も地元から義務放流を緩和してほしいという要望を聞いていないとのこと、また、内水面漁協が行う義務放流については、本年十二月に各内水面漁協から県内水面漁場管理委員会に放流計画が提出され、協議がなされるとのことから、推移を見守る必要がある」との意見があり、全会一致で継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、県政一般の特定調査について申し上げます。  農政部関係では、かごしまの食、農業及び農村に関する年次報告について、論議が交わされました。  委員から、「硫黄山の噴火に伴う川内川上流の水質問題に関し、代替水源の確保について、現在の検討状況はどうなっているか」との質問があり、「水源候補地の四十七カ所について九月初旬に調査を終え、現在、利用可能な水量及び水稲作付可能面積の検討を行っている。十月中に取りまとめた上で地元との協議・調整を行い、受益地まで用水を送る工法及び費用などの概略を十一月末までにまとめることとしている」との答弁がありました。  次に、県政一般の一般調査について申し上げます。  農政部関係では、委員から、「農業大学校生・農業高校生がスマート農業に触れる機会を提供しているか。農業者がスマート農業に取り組みやすくするため、どう啓発していくのか」との質問があり、「今年度、農業大学校でスマート農業の授業を実施したが、そこに農業高校生も来ていただくなど、若い世代の方々に紹介する取り組みを行っている。教育委員会においては、高校と農機具メーカーが連携して、田植え等の一連の農作業を最新機器を使って体験する取り組みも展開されている。今後も、教育委員会と情報交換しながら連携を深めていきたいと考えている」、「スマート農業への啓発については、今年度、推進方針を策定することとしており、その中で取りまとめていきたいと考えている」との答弁がありました。  委員からは、「スマート農業に関する知識と現場の感覚を持っている農政部と、農業高校を所管する教育委員会で連携して、若い世代が革新技術に触れる機会をつくっていってほしい」との意見がありました。  また、商工労働水産部関係では、七月に実施した行政視察に関連して、委員から、商店街の後継者不足と過疎化に伴う買い物弱者への対応について質問があり、「商店街の活性化を図るため、関係団体が連携して、地域の実情に応じた計画性を持った取り組みを支援する商店街活性化・人材育成支援事業に今年度から取り組んでいる。また、過疎化に伴う買い物弱者への対応については、関係部局で情報交換会を実施するなど、それぞれの取り組みが促進されるよう情報共有を図っている」との答弁がありました。  最後に、意見書の発議について申し上げます。  委員から、「本年四月に主要農作物種子法が廃止されたところであるが、これまでの都道府県の体制を生かしつつ、主要農作物の種子の安定供給や品質確保の取り組みを後退させることがないよう、国に対し、十分な財政措置を講じるよう要望してはどうか」との提案がなされ、主要農作物の種子の安定供給・品質確保に関する意見書を国に提出することについて、全会一致で委員会として意見書を発議することに決定いたしました。  以上で、報告を終わります。 6 ◯議長(柴立鉄彦君)次は、企画観光建設委員長の報告を求めます。  堀口文治君。    [企画観光建設委員長堀口文治君登壇] 7 ◯企画観光建設委員長(堀口文治君)企画観光建設委員会での審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案第七七号など議案四件につきましては、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算のうち、総合体育館基本構想策定事業に関し、調査の内容について質疑があり、「土地鑑定評価や建物等調査等に要する経費であり、日本郵便と土地の譲渡について具体的に協議を進めるための前提としてやらなければならない調査である」との答弁がありました。  また、委員から、「県民の意見を十分に聞くことを先に行うべきではないか」との質疑があり、「総合体育館基本構想の策定については、現在、業務委託により、施設規模等のシミュレーションを行っているところであり、その結果等を踏まえ、整備についての一定の考え方を議会や県民へお示ししたいと考えているが、土地の譲渡に係る協議については、施設等の検討と並行して進めていく必要がある」との答弁がありました。  次に、請願・陳情につきましては、新規付託分の請願一件について採択すべきものとし、継続審査分の陳情五件について、いずれも継続審査すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  新規分の請願第三〇〇四号薩摩半島西岸地域の経済活性化と人口減少対策の要となる伊作峠トンネル開設を求める請願について、仮に想定されるトンネルの規模と事業費に関して質疑があり、「詳細のルートは検討していないが、請願書にある五キロメートルぐらいのトンネルで、仮に一メートル当たり三百万円とすると、約百五十億円の事業費が想定される。要望がある区間については、現道の詳細な現状把握をした上で必要性の検討に入りたい」との答弁がありました。  委員からは、「トンネル整備については、多くの検討すべき課題があると考えるが、県は、まずは地形や地質など、現道の詳細な現状把握を行った上、必要性の検討に入るとのことであり、トンネル開設の必要性の検討を要望する願意に沿うものである」として採択との意見と、「多額の費用を要することから、住民の意見を聞きながら検討する必要がある」として継続審査との意見があり、採決の結果、採択すべきものと決定いたしました。  次に、県政一般の特定調査について申し上げます。  土木部の関係では、防災対策についてと道路の維持補修についてに関して、論議が交わされました。  道路の維持補修についてでは、県が管理する道路の草刈り等の維持や、舗装・交通安全施設等の補修などについて論議が交わされました。  道路の交通安全施設である区画線の塗りかえ時期について質問があり、「通常の道路パトロールの際に、摩耗が激しい箇所を確認し、状況を見ながら優先的に補修を行っており、平成二十九年度は三百六十キロメートルの区画線を補修した。区画線については、見えないという御指摘をたくさんいただいているので、今後も引き続き、適切な補修に努めてまいりたい」との答弁がありました。  委員からは、「今後、鹿児島国体を迎える中、路面標示が消え、県民や鹿児島にお越しいただく方々に不親切な状況である。大きな道路整備も必要であるが、今ある路面標示をしっかりと補修し、安全に走行できるように準備するべきである」との意見がありました。  論議を踏まえ、委員会として、「鹿児島国体に向けて、重点的に予算を確保し、道路の維持補修に努めていただきたい」と要望いたしたところであります。  次に、一般調査について申し上げます。  PR・観光戦略部の関係では、鹿児島県観光振興基本方針の中間報告について説明がありました。  委員から、既に平成三十一年目標の四十三万人を超えている外国人宿泊者数についての質問があり、「現在の目標値は、策定した平成二十七年度当時の国の目標値の伸び率に基づいて設定したものである。来年度には、次期基本方針の中で新たな目標値を設定することとしており、実績をしっかりと評価・分析した上で反映させたい」との答弁がありました。  また、平成三十年の観光関係の動向について質問があり、「観光庁による宿泊旅行統計の上半期速報値では、前年に比べ全国的に厳しい状況となっており、九州でも他県が前年比マイナスとなっている中、鹿児島県は唯一プラスとなっている。ことしは明治維新百五十周年の年であり、また、大河ドラマ『西郷どん』の放送で本県の観光にとって追い風が吹く中、その効果を最大限に生かすべく、ソフト・ハード両面から受け入れ体制の整備に取り組んできた。これらの取り組みにより、誘客につなげられているのではないかと考えている」との答弁がありました。  以上で、報告を終わります。 8 ◯議長(柴立鉄彦君)次は、文教警察委員長の報告を求めます。  井上章三君。    [文教警察委員長井上章三君登壇] 9 ◯文教警察委員長(井上章三君)文教警察委員会での審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案五件につきましては、いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算に関して、大阪府北部地震によるブロック塀倒壊被害を受け、ブロック塀等の安全対策について質疑があり、警察本部関係では、「人の往来が頻繁にある等、緊急性が高い日当山交番等、七施設でブロック塀等の改修等を行う」、教育委員会関係では、「通学路に面する等、緊急性が高い鹿児島工業高等学校等、十一の県立学校でブロック塀の撤去や撤去後のフェンスの設置等を行う」との答弁がありました。  委員からは、「緊急性が高い施設については速やかに改修等を行うとともに、安全性に問題があるが、今回、対応しない施設についても、今後、速やかに対応していただきたい」との要望がなされました。  次に、陳情につきましては、新規付託分の陳情一件について採択すべきものと決定し、継続審査分の陳情二件については、いずれも継続審査すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  陳情第四〇三三号私学助成の充実と財源確保に関する意見書の提出については、「少子化の影響等で、私立学校の経営環境は依然として厳しい状況にある」として、全会一致で採択すべきものと決定し、国に対して意見書を発議することといたしました。  次に、陳情第四〇三四号希望するすべての子どもたちに豊かな高校教育を保障するための陳情については、「高校進学率が九八%以上となる中で、高卒資格がないと正規の職につくことが難しい現状等を踏まえ、願意は理解できる」として、全項目採択とする意見と、「第一項、第三項については現段階で適切な対応がなされている。第二項、第五項については相当な財政負担を伴う等の理由から、現時点において実現は困難であるとして不採択。第四項は、今後の国の動向等を注視する必要があるとして継続審査」とする意見などがあり、取り扱い意見が分かれましたが、採決の結果、第一項、第二項、第三項、第五項は不採択、第四項は継続審査すべきものと決定いたしました。  続いて、県政一般の特定調査について申し上げます。  警察本部関係では、鹿児島県警察の機能強化実施計画案について、論議が交わされました。  委員から、子育てや介護等をしながら活躍できる職場環境を構築するために、新たに導入が予定されている両立支援ポスト制度について質問があり、「事件等突発的な対応が求められることが少ない係や、超過勤務等が比較的少なく計画的に業務推進が可能な係を両立支援ポストとして警察本部や各警察署に指定し、子育てや介護等に従事する職員の希望に応じ、優先的に配置することとしたい」との答弁がありました。  次に、大隅半島の小規模警察署への支援強化の一環として新たに設置が予定されている大隅機動捜査センター─仮称─について質問があり、「警察本部直轄隊等を鹿屋警察署に常設設置する。検視官や機動鑑識隊は既に設置済みであるが、今後、機動捜査隊、自動車警ら隊、交通機動隊、ストーカー・配偶者暴力対策班─仮称─等を順次配置する予定である」との答弁がありました。  委員から、「再来年四月に管轄区域の見直しが予定されている横川警察署管内の住民に対し、不安を払拭するための住民説明会等を積極的に行っていただきたい」との要望がなされました。  教育委員会関係では、鹿児島市南部地区特別支援学校施設整備基本構想案について、論議が交わされました。  委員から、基本構想案における施設の規模や内容などについて質問があり、「施設の規模は、普通教室七十五室のほか、鹿児島養護学校とほぼ同程度としており、施設の内容は、桜丘養護学校にはない高等部の施設、児童生徒の障害特性や多様な行動に対応したグラウンド等を記載したところである」との答弁がありました。  また、「保護者の要望を踏まえ、医療的ケアの充実、多目的に使用できる教室の確保、心理的安定を図る部屋の確保、通学バスや送迎車乗降時の降雨対策等を盛り込んだところである」との答弁がありました。  委員から、「通学時の交通の利便性について、関係機関と協議する等の配慮をしていただきたい」との要望があり、「高等部においては、生徒の自立や社会参加を目指し、公共交通機関の利用も考えられることから、最寄り駅を所管するJR九州等に対し、障害のある方々が利用しやすい駅になるよう要望してまいりたい」との答弁がありました。  以上で、報告を終わります。 10 ◯議長(柴立鉄彦君)次は、環境厚生委員長の報告を求めます。  瀬戸口三郎君。    [環境厚生委員長瀬戸口三郎君登壇] 11 ◯環境厚生委員長(瀬戸口三郎君)環境厚生委員会での審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案第七七号など議案四件及び専決処分報告一件につきましては、いずれも全会一致で原案のとおり可決または報告のとおり承認すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算に関し、医療施設防災対策事業費補助の活用によるスプリンクラー等の設置状況等について質疑があり、「今回の補正予算では、病院が三カ所、有床診療所が十一カ所、計十四カ所における設置費の補助を行うこととしており、補助金の活用により、県内の病院・有床診療所に対してスプリンクラー等の設置を促し、医療施設の防災対策に向けて取り組んでまいりたい」との答弁がありました。  次に、請願・陳情につきましては、新規付託分の請願一件について、一部を採択、一部を継続審査すべきものと決定し、新規付託分の陳情一件については、継続審査すべきものと決定いたしました。また、継続審査分の陳情十件につきましては、九件を継続審査すべきものと決定いたしました。  請願第五〇〇三号改正健康増進法の円滑な施行の推進に関する請願書については、「受動喫煙防止に向けた取り組みをより具体化していく過程にあるため、引き続き委員会で議論する必要がある」として、全項目継続審査を求める意見と、「一項及び四項については、改正健康増進法の内容や受動喫煙防止対策に伴う税制措置について周知啓発を行い、改正法の円滑な施行を推進すべき」として採択を求める意見があり、採決の結果、二項及び三項については全会一致で継続審査すべきものと決定し、一項及び四項については採択すべきものと決定いたしました。  次に、県政一般の特定調査について申し上げます。  環境林務部関係で、森林資源の循環利用の促進に関するかごしま県民条例に関する取り組み状況について、論議が交わされました。  委員からは、「県産材の生産体制の強化として、高性能林業機械の導入が進められているが、国の予算の確保を図るなど効果的な措置をとられたのか」との質問があり、「高性能林業機械については、今年度、要望を踏まえ七台の導入を見込んでいる。今後も、国の予算編成の動向等を注視しながら、必要な予算の確保に努めてまいりたい」との答弁がありました。
     委員からは、「県議会の議員提案により制定された条例であり、行政当局としてもその意図を踏まえた上で、県の基幹産業でもある林業の振興に取り組んでいただきたい」との要望がありました。  次に、県政一般の一般調査について申し上げます。  くらし保健福祉部関係では、県民健康プラザ健康増進センターで発生した事件の経過や今後の対応等について質問があり、「事件発生直後に屋内スポーツ施設を閉鎖したが、約一カ月後には施設の一部を除いて再開し、利用者数も回復しつつある。また、安全対策として、警察官立寄所とするとともに、施設内巡回の強化・徹底を図り、警察の協力も得ながら防犯訓練等を実施することとしている」との答弁がありました。  委員からは、「今後、録画機能つきの防犯カメラの設置を検討する等、安全対策に取り組んでいただくとともに、利用者へのきめ細かな対応を行っていただきたい」との要望がありました。  県立病院局関係では、国の行政機関における障害者雇用の問題を受け、国から地方公共団体に対して要請のあった再点検について質問があり、「再点検の結果、対象となる職員の範囲に非常勤職員が加わることとなったこと等により、法定雇用率を下回ることとなったため、今後は、障害者を雇用する方法等について検討することなどにより、法定雇用率の達成を目指してまいりたい」との答弁がありました。  環境林務部関係では、県の外来動植物対策に関する条例の骨子案について、論議が交わされました。  委員からは、「奄美・沖縄の世界自然遺産登録に関するIUCNの勧告において、外来種対策を拡充して実施することが求められているが、条例を制定することにより、勧告への十分な対応が図られることになるのか」との質問があり、「条例を制定して、外来種対策に関する明確なルールを定めることにより、指定外来動植物の適正な飼養等について、県民に普及啓発を図り、県内全域で外来種対策の総合的な推進を図ることが重要である。また、外来種対策について包括的に対応できる枠組みを設けることで、IUCNに対しても、勧告を踏まえた前向きな取り組みを進めている旨を説明できるものと考えている」との答弁がありました。  以上で、報告を終わります。 12 ◯議長(柴立鉄彦君)次は、総務委員長の報告を求めます。  大久保博文君。    [総務委員長大久保博文君登壇] 13 ◯総務委員長(大久保博文君)総務委員会での審査結果等の主なものについて、御報告申し上げます。  当委員会に付託されました議案第七七号など議案五件については、いずれも全会一致で原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算のうち、総合体育館基本構想策定事業の歳入予算補正に関し、県財政の運営の観点で、「今後の土地交渉の成否や、基本構想の策定における施設の規模の検討を初め、渋滞問題などの不確定要素もあり、課題も山積していると考えられる中で、今回の予算をどのように判断したのか」との質疑がありました。  これに対し、執行部から、「新たな総合体育館については、三月議会に基本構想の策定経費を計上し、六月議会において、県工業試験場跡地が最適であり、施設の規模等を考慮すると隣地も合わせた整備が望ましいことから、整備の可能性を検討するために、隣地所有者である日本郵便株式会社と土地の譲渡について協議したいと説明したところである。その後、七月に土地の譲渡について協議の申し出を行い、先方からも協議に応じる旨の回答を得られたことから、土地の譲渡についての意向があるものと考えている。今後、具体的に先方との協議を進めるため、県として、土地の鑑定評価や建物等の調査を行う必要があると考えているところであり、基本構想の策定と合わせて必要な経費と判断したところである」との答弁がありました。  なお、委員からは、「土地鑑定・建物等調査について、土地の協議は相手があり難しい側面もあることから、我が県が厳しい財政状況にあることにも留意しつつ、計画的かつ効率的に行い、今後も、協議の熟度を見ながら、必要なものから執行していただきたい」との意見がありました。  次に、陳情につきましては、新規付託分の陳情一件につきまして、不採択とすべきものと決定いたしました。また、継続審査分の陳情二件につきましては、いずれも継続審査すべきものと決定いたしました。  審査の過程の主な論議について申し上げます。  陳情第一〇四六号鹿児島県議会基本条例についてに関しては、「議会基本条例は、議会の役割や議員の責務及び活動等を明らかにするとともに、議会に関する基本的な事項を規定することとしたものであり、このような条例の性質上、罰則規定を設けることはなじまないと考える。また、平成二十二年の条例制定の際のパブリックコメントで、条例をより効果的なものとするために、罰則規定のようなものを設けてはどうかとの意見があったが、同様の理由で設けない旨回答していることや、これまでに議会基本条例を制定している他の都道府県議会についても、罰則の規定を設けているところは見当たらないところ」との意見があり、全会一致で不採択とすべきものと決定しました。  次に、県政一般の特定調査について申し上げます。  危機管理局関係で、豪雨時等における避難体制のあり方等について、論議が交わされました。  委員から、避難所の指定の状況と住民への周知方法について質問があり、「指定避難所等については、災害対策基本法に基づき市町村が指定するが、可能な限り安全な場所を指定するよう市町村に依頼しているところである。住民に対しては、市町村作成の防災マップ等で周知されていると認識しており、避難所である旨の表示についても、わかりやすい表示が普及するよう市町村に働きかけてまいりたい。また、避難においては、自分の身は自分で守るという自助、地域で助け合う共助が重要であり、今後とも、地域防災推進員の養成を図るなど、自主防災組織をより一層強化するとともに、地区防災計画の作成等により、住民に対して、地域における危険箇所や避難経路の周知を図ってまいりたい」との答弁がありました。  また、市町村における避難行動要支援者の把握について質問があり、「全市町村において、避難行動要支援者の名簿は作成済みである。また、要支援者の避難対応等の個別計画も三十八市町村で策定中である」との答弁がありました。  さらに、委員からは、過去の豪雨時の教訓から、ダムの緊急放流が必要となることもあるので、県としても、ダム管理者や流域市町村等と連携し、ダム下流域の防災対策を図るよう要望がありました。  次に、県政一般の一般調査について申し上げます。  県民生活局関係で、県民の日制定検討委員会における検討状況を踏まえ、条例の骨子案等について説明がありました。  委員からは、「県民の日を定着させるためにどのような取り組みを行う予定であるか」との質問があり、「県民への普及啓発が重要であるので、県民の日の理解を深められるような事業を検討してまいりたい」との答弁がありました。  以上で、報告を終わります。 14 ◯議長(柴立鉄彦君)以上で、委員長の報告は終わりました。  御質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] 15 ◯議長(柴立鉄彦君)御質疑はありませんので、質疑は終結いたします。       ───────────── 16    △ 討  論 ◯議長(柴立鉄彦君)これより、討論に入ります。  まつざき真琴君から討論の通告がありますので、発言を許可いたします。    [まつざき真琴君登壇] 17 ◯まつざき真琴君 私は、日本共産党県議団として、提案されました二十件の議案のうち十七件に賛成し、反対する三件についてと、請願・陳情の委員会審査結果に反対するもののうちの主なものについて、その理由を述べ、討論いたします。  まず、議案第七七号平成三十年度鹿児島県一般会計補正予算第三号についてであります。  これに反対する理由の第一は、総合体育館基本構想策定事業として、土地の鑑定や測量、建物の評価などについての調査の費用が計上されている点です。  もちろん、今後、整備場所が鹿児島中央駅西口の県工業試験場跡地に決まれば、日本郵便の土地の取得のための協議として詳細な調査も必要になると考えますが、この土地に総合体育館を建設しようとすれば、どのような施設をどういう規模で整備するのか、駐車場はどう確保するのか、周辺道路の渋滞はどう解消するのか、これらの課題を解決して整備するにはどれくらいの事業費が必要であるのか、全く示されない中で、一方の土地の取得のための経費だけが、約四千万円もの事業費を使って詳細に算出されることについて、納得いかないものです。  土地所有者との協議を進めていくには、この場所が適切であるのかが並行して、県議会において十分に検討されるべきであり、この場所ありきのごとく事業費が計上されることに反対するものです。  反対の理由の第二は、電子行政管理事業として一千余万円、また児童扶養手当等支給事業として四十八万六千円、母子健康対策事業として十五万一千円が計上されている点です。  いずれも、マイナンバー制度への対応として、国においてデータ標準レイアウトの変更が示されたことによるシステムの改修等に要する経費ですが、これまでも、マイナンバー運用開始から、毎年システム改修が行われてきました。今後も、毎年データ標準レイアウトが変更されていき、それに合わせて、本県でシステム改修が必要になります。  そもそも、日本に住民票を持つ全員に十二桁の番号を割り振り、国が税や社会保障の情報を管理するマイナンバー制度は、徴税強化と社会保障費抑制の手段にしたい国、財界の都合で導入されたものです。国民に弊害ばかりをもたらすマイナンバーは中止し、廃止へ向け見直しを求める立場から、本議案に反対するものです。  次に、議案第八二号土木その他の建設事業の市町村負担額について議決を求める件についてであります。  これは、今年度の事業として県等が行う土木その他の建設事業に要する経費のうち、市町村が負担する金額について定めるものであります。  市町村に負担を求める根拠として、地方財政法、土地改良法、道路法などがありますが、当該建設事業による受益の限度において、当該市町村に対し、当該建設事業に要する経費の一部を負担させることができるとなっているものであります。  県が行う土木その他の建設事業は、本来、県が県費でもって責任を持って行うべき事業であります。市町村負担について原則廃止すべきという立場で、本議案に反対するものであります。  次に、議案第八四号地方活力向上地域における県税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例制定の件についてであります。  これは、地域再生法の改正に伴い、国の認定を受け、東京二十三区やそれ以外からの本社機能等の移転に対して、事業税、不動産取得税及び固定資産税の税率を不均一課税として減額していたものを、さらに課税免除とするものです。  そもそも地域再生法は、安倍内閣の成長戦略を担う企業の地方拠点強化を税制面で支援するというものです。この制度を利用できる中小零細企業はほとんどないと言えます。本県においても、この間の実績はゼロであります。企業がこれを実行するのは、地方を拠点とした利益獲得が具体的になる場合です。  また、地域再生法改正と地方創生法に基づいて閣議決定された総合戦略では、企業の地方拠点強化による多様な正社員の普及・拡大による、さらなる正社員化の実現を明記しています。多様な正社員とは地域限定正社員のことで、これは雇用の流動化に利用されるおそれがあります。  これまでも、本県においては、呼び込み型の企業立地で進出してきた企業が幾つも撤退し、雇用の悪化や地方の衰退を招いてきたという経験をしています。税の優遇を行うというのであれば、今、地域で頑張っている中小企業と、そこに働く人への支援を強めることこそ必要であります。  次に、請願第五〇〇三号改正健康増進法の円滑な施行の推進に関する請願書についてであります。  委員会審査結果では、一項並びに四項が採択、二項並びに三項は継続審査でありますが、本請願は不採択とすべきであることを主張いたします。  そもそも本請願が提出される背景となったのは、ことし可決された改正健康増進法です。日本は、たばこ規制枠組条約を批准しています。受動喫煙の防止をうたった条約第八条を履行するために採択されたガイドラインでは、全面禁煙以外の換気や禁煙区域の設定は受動喫煙を防ぐものとしては不完全であることを指摘した上で、屋内全面禁煙とすべきとしています。  ところが、最終的に国会に提出された改正健康増進法案は、数々の例外や経過措置などにより、政府みずからが掲げた、喫煙室なしの屋内全面禁煙からほど遠いものとなってしまいました。学校や病院を対象とする第一種施設においても、敷地内喫煙を可能としています。第二種施設とされる飲食店では、原則屋内禁煙としながら、喫煙専用室での喫煙は可能としています。  資本金五千万円以下の事業者であり、客席面積百平方メートル以下の店舗では、直ちに喫煙専用室を設けなくてもよい経過措置もあり、既存の飲食店の五五%は、その喫煙専用室の設置すら適用除外となると指摘されています。  飲食店の全面禁煙に反対する方は、客足が落ちることへの懸念を述べておられますが、WHOが実施した国際調査では、レストランやバーを法律で全面禁煙としても減収はないと結論づけています。愛知県や大阪府が、県内・府内の自主的に全面禁煙に踏み切った飲食店を対象に行った調査でも、売り上げはほとんど変わらなかったという結果が出ています。全面禁煙とすれば、心配される喫煙専用室の設置のための費用も全く必要ないことになります。  二〇二〇年オリンピック・パラリンピックの開催地となっている東京都では、本法律よりも厳しい都条例を可決しています。これに対し、日本たばこ産業は、健康増進法改正に伴い、国が定める取り組みを全国一律のルールとして、国と地方自治体が連携して推進することが望ましいとする意見を公表し、暗に規制を法の程度にとどめるよう要望しました。  本請願は、県たばこ耕作組合から提出されたものでありますが、葉たばこ農家への支援と受動喫煙防止は切り離して考えるべきものであります。  全ての県民を受動喫煙から守り、文字どおりの健康の増進が図られる社会の実現を目指す立場から、本請願は不採択とすべきであることを主張いたします。  最後に、陳情第五〇四九号誰もが平等に、安心して暮らせる鹿児島づくりに関する陳情書について、委員会審査結果では継続審査でありますが、これは採択すべきであることを主張いたします。  障害のあるなしにかかわらず、所得の多い少ないにかかわらず、さらに県内の住んでいる場所にかかわらず、憲法第二十五条は、すべて国民は、健康的で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると保障しています。憲法第十三条は、すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利について、最大の尊重を必要とすると規定しています。  本陳情は、障害者団体から提出されたものでありますが、現実に起きている事象や問題を解決するための方策を求めたものです。文字どおり、誰もが平等に安心して暮らせる鹿児島を目指して、県議会として本陳情を採択し、それぞれの項目について、県に対策を求めるべきであります。  以上で、討論を終わります。 18 ◯議長(柴立鉄彦君)以上で、討論を終結いたします。       ───────────── 19    △ 表  決 ◯議長(柴立鉄彦君)これより、議案第八一号、議案第九二号及び議案第九八号を除く議案について採決いたします。  採決は、議案等採決区分表一の採決順位により行います。       ───────────── 20    △ 議案第七八号等十六件可決・承認 ◯議長(柴立鉄彦君)まず、採決順位第一の議案第七八号など十六件を採決いたします。       ━━━━━━━━━━━━━   議案第七八号、議案第七九号、議案第八〇号   議案第八三号、議案第八六号、議案第八七号   議案第八八号、議案第八九号、議案第九〇号   議案第九一号、議案第九三号、議案第九四号   議案第九五号、議案第九六号、議案第九七号   専第三号       ━━━━━━━━━━━━━ 21 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  委員長の報告は、可決または承認でありますが、そのように決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 22 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、これらの議案は委員長報告のとおり可決または承認されました。       ───────────── 23    △ 議案第七七号等三件可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第二の議案第七七号など三件を採決いたします。       ━━━━━━━━━━━━━   議案第七七号、議案第八二号、議案第八四号       ━━━━━━━━━━━━━ 24 ◯議長(柴立鉄彦君)委員長の報告は、可決でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 25 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの議案は委員長報告のとおり可決されました。       ─────────────
    26    △ 議案第八五号可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第三の議案第八五号を採決いたします。  委員長の報告は、可決でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 27 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この議案は委員長報告のとおり可決されました。       ───────────── 28    △ 議案第八一号等三件継続審査可決 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  決算特別委員会に付託いたしました議案第八一号、議案第九二号及び議案第九八号については、同特別委員長から、閉会中の継続審査の申し出がありましたが、そのように決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 29 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、これらの議案は閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。       ───────────── 30    △ 陳情第四〇三三号等二件可決 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、請願・陳情について採決いたします。  採決は、請願・陳情採決区分表の採決順位により行います。  まず、採決順位第一の陳情第四〇三三号など二件を採決いたします。  お諮りいたします。  これらの陳情は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 31 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 32    △ 陳情第三〇三〇号等二件継続審査可決 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第二の陳情第三〇三〇号など二件を採決いたします。  お諮りいたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 33 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 34    △ 請願第三〇〇四号可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第三の請願第三〇〇四号を採決いたします。  この請願は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 35 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この請願は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 36    △ 請願第五〇〇三号一項・四項可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第四の請願第五〇〇三号の一項及び四項を採決いたします。  この請願は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 37 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この請願は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 38    △ 陳情第四〇三四号一項・二項・三項・五項可      決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第五の陳情第四〇三四号の一項、二項、三項及び五項を採決いたします。  この陳情は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 39 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 40    △ 請願第五〇〇三号二項・三項等三件継続審査      可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第六の請願第五〇〇三号の二項及び三項など三件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 41 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの請願・陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 42    △ 陳情第二〇二二号等二件継続審査可決(起立      採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第七の陳情第二〇二二号など二件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 43 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 44    △ 陳情第五〇四一号継続審査可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第八の陳情第五〇四一号を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 45 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 46    △ 陳情第三〇三八号継続審査可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第九の陳情第三〇三八号を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 47 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 48    △ 陳情第三〇三九号等二件継続審査可決(起立      採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十の陳情第三〇三九号など二件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 49 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 50    △ 陳情第四〇二五号六項等三件継続審査可決      (起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十一の陳情第四〇二五号の六項など三件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 51 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ─────────────
    52    △ 陳情第一〇四二号等二件継続審査可決(起立      採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十二の陳情第一〇四二号など二件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 53 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 54    △ 陳情第五〇四二号等二件継続審査可決(起立      採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十三の陳情第五〇四二号など二件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 55 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 56    △ 陳情第四〇二九号等三件継続審査可決(起立      採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十四の陳情第四〇二九号など三件を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 57 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、これらの陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 58    △ 陳情第一〇三五号継続審査可決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、採決順位第十五の陳情第一〇三五号を採決いたします。  委員長の報告は、継続審査でありますが、そのように決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 59 ◯議長(柴立鉄彦君)起立多数であります。  よって、この陳情は委員長報告のとおり決定いたしました。       ───────────── 60    △ 議案第九九号上程 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、議案第九九号を議題といたします。       ───────────── 61    △ 表  決 ◯議長(柴立鉄彦君)討論の通告はありませんので、これより、議案第九九号について採決いたします。  採決は、議案等採決区分表二により行います。       ───────────── 62    △ 議案第九九号同意 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  この議案は、同意することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 63 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、この議案は同意することに決定いたしました。       ───────────── 64    △ 閉会中継続審査申出可決 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、閉会中の継続審査の件を議題といたします。  お諮りいたします。  各常任委員長及び議会運営委員長から、配付いたしております申出書のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありましたが、そのように決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 65 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、申出書のとおり、閉会中の継続審査とすることに決定いたしました。       ───────────── 66    △ 議案第一〇〇号上程 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、議案第一〇〇号鹿児島県副知事の選任について同意を求める件が提出されておりますので、これを議題といたします。  朗読を省略いたします。       ━━━━━━━━━━━━━  議案第一〇〇号 鹿児島県副知事の選任について同意          を求める件       ━━━━━━━━━━━━━ 67    △ 知事の提案理由説明、質疑 ◯議長(柴立鉄彦君)知事に提案理由の説明を求めます。    [知事三反園 訓君登壇] 68 ◯知事(三反園 訓君)本日提案いたしました議案につきまして、御説明申し上げます。  鹿児島県副知事の選任について同意を求める件は、平成三十年十月十日をもって退職いたします副知事の後任を選任しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議の上、議決していただきますようお願い申し上げます。 69 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  この議案は、会議規則第三十九条第三項の規定によって、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 70 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、そのように決定いたしました。  直ちに審議に入ります。  これより、質疑に入ります。  まつざき真琴君から質疑の通告がありますので、発言を許可いたします。    [まつざき真琴君登壇] 71 ◯まつざき真琴君 私は、日本共産党県議団として、ただいま提案されました議案第一〇〇号鹿児島県副知事の選任について同意を求める件に対して、質疑を行います。  三反園知事は、県知事選挙のマニフェストに女性副知事登用を掲げておられ、県政史上初の女性副知事が誕生し、県民、殊に女性は大きな期待をいたしました。  しかしながら、この二年間の議会での議論を見ると、今議会も含めて、女性副知事について、まるで知事自身がその活躍を望んでおられないかのような質問が相次ぎました。  そこで、改めてお尋ねいたします。  質問の第一は、知事が女性の副知事を登用する意義についてどのように考えておられるのか、お聞かせください。  第二に、本県においては、副知事の二名体制となって以来、うち一人は中央省庁からの出向者を任用されています。  そこでお尋ねします。  今回提案された方は厚生労働省の出身でありますが、中央省庁から招かれる理由は何か。また、厚生労働省の出身者とされた理由をお聞かせください。  最後に、今回提案された苧坂かおり氏に、副知事として、知事を補佐するという仕事のほか、どのような活躍を期待されているのか、お聞かせください。  以上、質疑といたします。    [知事三反園 訓君登壇] 72 ◯知事(三反園 訓君)女性副知事を登用する意義についてであります。  県勢をさらに発展させ、県民生活をよりよくするための施策を推進する上では、女性の視点を一層反映する必要があると考え、副知事の一人に女性を登用したところであります。  小林副知事には、本県初の女性副知事として、この二年間、子育て支援や高齢者対策を初め、県政の諸課題への対応に大いに活躍していただいたところであります。後任にも女性を登用することによりまして、引き続き、各般の施策に女性の視点も反映され、新しい力強い鹿児島の実現につながるものと考えております。  副知事の一人を中央省庁出身者、中でも厚生労働省出身者とした理由についてであります。  副知事は、知事を補佐し、政策や企画など県政を推進する上で重要な役割を担っておりまして、少子高齢化などが進む本県の状況にスピード感を持って的確に対応できる人材が求められております。  このため、国の制度改正に適切に対応しつつ、本県の実情に応じた施策を推進する必要があると考えております。中央省庁の中でも、引き続き、厚生労働省出身者が適任であると考えたところであります。  選任予定者に期待することについてであります。  苧坂氏は、厚生労働省において長年勤務し、国内外の労働行政に精通しておられまして、地域の雇用対策や高齢社会対策等に取り組まれてきております。これらの豊富な知識、経験をもとに、県政の諸課題にも積極的に取り組んでいただけるものと期待しております。 73 ◯議長(柴立鉄彦君)以上で、質疑は終結いたします。       ───────────── 74    △ 表  決 ◯議長(柴立鉄彦君)討論の通告はありませんので、これより、議案第一〇〇号について採決いたします。       ───────────── 75    △ 議案第一〇〇号同意
    ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  この議案は、同意することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 76 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、この議案は同意することに決定いたしました。       ───────────── 77    △ 意見書案三件上程 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、主要農作物の種子の安定供給・品質確保に関する意見書案など意見書案三件が提出されておりますので、これらを一括議題といたします。  案文は配付いたしておりますので、朗読を省略いたします。       ━━━━━━━━━━━━━    意 見 書 (案)   主要農作物の種子の安定供給・品質確保に関する意   見書  我が国においては、戦後の急激な人口増加に見合った食糧を確保するため、主要農作物である稲、麦類及び大豆について、その優良な種子の生産と普及を都道府県に義務付ける、主要農作物種子法が昭和二十七年に制定され、主に都道府県の試験研究機関が、各地域の気候・風土にあった優良な品種の選定と種子の確保に取り組んできた。本県のブランド米である「あきほなみ」も、台風の影響や暑さに負けない鹿児島の風土にあった奨励品種として選定された優良な品種である。  しかしながら、我が国農業の国際競争力の強化に向けて官民の総力を挙げた種子の開発・供給体制を構築する必要があること等を理由に、本年四月にこの法制度が廃止されたところである。  法の廃止により、都道府県の取組が後退することへの懸念や、外資系事業者の種子の独占等による種子価格の高騰等、農業者や消費者への影響を危惧する声がある。  よって、国におかれては、これまでの都道府県の体制を生かしつつ、主要農作物の種子の安定供給や品質確保の取組を後退させることがないよう、十分な財政措置を講じるよう強く要望する。  以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。   平成三十年十月四日         鹿児島県議会議長  柴 立 鉄 彦 衆議院議長  殿 参議院議長  殿 内閣総理大臣 殿 財務大臣   殿 総務大臣   殿 農林水産大臣 殿 内閣官房長官 殿  右記のとおり発議する。   平成三十年十月四日    鹿児島県議会産業経済委員長  田 中 良 二       ─────────────    意 見 書 (案)   私学助成の充実と財源確保に関する意見書  当県内の私立学校は、多様化する県民のニーズに応じた特色ある教育の推進が求められている中で、建学の精神に基づく個性豊かな教育を実践し、当県の学校教育の振興発展に大きな役割を果たしている。  しかしながら、今日、少子化の進行による生徒数の減少など、私立学校を取り巻く環境は、厳しさを増している。  このようなことから、私立学校振興助成法第一条に規定するとおり、学校教育における私立学校の果たす重要性を認識して、私立学校における教育条件の維持向上と修学上の経済的負担の軽減を図るとともに、私立学校の経営の健全性を高めることが肝要である。  よって、国においては、二〇一九年度の予算編成に当たり、私立高等学校等経常費助成費補助金及び私立学校施設耐震化に係る補助の拡充、就学支援金制度の拡充強化など、私学助成に係る財源の充実・確保を図られるよう強く要望する。  以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。   平成三十年十月四日         鹿児島県議会議長  柴 立 鉄 彦 衆議院議長  殿 参議院議長  殿 内閣総理大臣 殿 財務大臣   殿 総務大臣   殿 文部科学大臣 殿  右記のとおり発議する。   平成三十年十月四日    鹿児島県議会文教警察委員長  井 上 章 三       ─────────────    意 見 書 (案)   「米軍基地負担に関する提言」の実現を求める意見書  全国知事会は、沖縄県をはじめとする在日米軍基地に係る基地負担の状況を、基地等の所在の有無にかかわらず広く理解し、都道府県の共通理解を深めることを目的として、二〇一六年十一月に「米軍基地負担に関する研究会」を設置しました。そして、日米安全保障体制と日本を取り巻く課題、米軍基地負担の現状と負担軽減及び日米地位協定をテーマに、意見交換や有識者からのヒアリングを行い、七月に開かれた全国知事会議において、「米軍基地負担に関する提言」を決定しました。  提言は、日米安全保障体制の重要性を踏まえつつも、1)米軍基地の存在が、航空機騒音、米軍人等による事件・事故、環境問題等により、基地周辺住民の安全安心を脅かし、基地所在自治体に過大な負担を強いている側面があること、2)基地周辺以外においても艦載機やヘリコプターによる飛行訓練等が実施されており、騒音被害や事故に対する住民の不安もあり、訓練ルートや訓練が行われる時期・内容などについて、関係の自治体への事前説明・通告が求められていること、3)これまで米軍基地の返還等が進んでいるが、沖縄県における米軍専用施設の基地面積割合は全国の七割を占め、依然として極めて高いこと、4)日米地位協定は、締結以来一度も改定されておらず、補足協定等により運用改善が図られているものの、国内法の適用や自治体の基地立入権がないなど、我が国にとって、依然として十分とは言えない現況であること、5)沖縄県の例では、県経済に占める基地関連収入は復帰時に比べ大幅に低下し、返還後の跡地利用に伴う経済効果は基地経済を大きく上回るものとなっており、経済効果の面からも、更なる基地の返還等が求められていること、といった米軍基地負担の現状や改善すべき課題を確認しています。  四十七都道府県の知事が、「各自治体住民の生活に直結する重要な問題」として、米軍基地負担の現状や改善すべき課題について共通理解を深め、米軍基地の負担軽減や日米地位協定の抜本的な見直し等に関する提言を決定したことは、極めて重いものです。  よって、国におかれましては、国民の生命・財産や領土・領海等を守る立場からも、全国知事会の「米軍基地負担に関する提言」の左記事項について、一層積極的に取り組まれ実現を図るよう強く求めます。             記 一 米軍機による低空飛行訓練等については、国の責任  で騒音測定器を増やすなど必要な実態調査を行うとと  もに、訓練ルートや訓練が行われる時期について速や  かな事前情報提供を行い、関係自治体や地域住民への  十分な配慮を行うこと。 二 日米地位協定を抜本的に見直し、航空法や環境法令  などの国内法を原則として米軍にも適用させることや、  事件・事故時の自治体職員の迅速かつ円滑な立入の保  障などを明記すること。 三 米軍人等による事件・事故に対し、具体的かつ実効  的な防止策を提示し、継続的に取組みを進めること。  また、飛行場周辺における航空機騒音規制措置につい  ては、周辺住民の実質的な負担軽減が図られるための  運用を行うとともに、同措置の実施に伴う効果につい  て検証を行うこと。 四 施設ごとに必要性や使用状況等を点検した上で、基  地の整理・縮小・返還を積極的に促進すること。  以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。   平成三十年十月四日         鹿児島県議会議長  柴 立 鉄 彦 衆議院議長  殿 参議院議長  殿 内閣総理大臣 殿 総務大臣   殿 外務大臣   殿 防衛大臣   殿 内閣官房長官 殿 沖縄基地負担軽減担当 殿 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)殿  右記のとおり発議する。   平成三十年十月四日         鹿児島県議会議員  ふくし山ノブスケ                   柳   誠 子                   まつざき 真琴       ━━━━━━━━━━━━━ 78    △ 提案理由説明 ◯議長(柴立鉄彦君)ふくし山ノブスケ君に、米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書案について、提案理由の説明を求めます。    [ふくし山ノブスケ君登壇] 79 ◯ふくし山ノブスケ君 米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書の提案理由を申し上げます。  二〇一六年十一月に、四十七都道府県の知事で組織する全国知事会は、米軍基地負担に関する研究会を設置しました。  沖縄県を初めとする在日米軍基地に係る基地負担の状況を、基地等の所在の有無にかかわらず広く理解し、都道府県の共通理解を深めることが目的です。  研究会は六回にわたって開催され、日米安全保障体制と日本を取り巻く課題、米軍基地負担の現状と負担軽減及び日米地位協定をテーマに、意見交換や有識者からのヒアリング等を行い、七月二十六日・二十七日の両日に開かれた全国知事会議において、米軍基地負担に関する提言を決定しました。  提言は、米軍基地の存在が、航空機騒音、米軍人等による事件・事故、環境問題等により、基地周辺住民の安全・安心を脅かし、基地所在自治体に過大な負担を強いている側面があること。基地周辺以外においても艦載機やヘリコプターによる飛行訓練等が実施されており、騒音被害や事故に対する住民の不安もあり、訓練ルートや訓練が行われる時期・内容などについて、関係の自治体への事前説明・通告が求められていること。米軍基地の返還等が進んではいるが、沖縄県における米軍専用施設の基地面積は全国の七割を占め、依然としてその割合が高いこと。日米地位協定は、締結以来一度も改定されておらず、補足協定等により運用改善が図られているものの、国内法の適用や自治体の基地立入権がないなど、我が国にとって十分とは言えない現況であること。沖縄県の例では、県経済に占める基地関連収入は復帰時に比べ大幅に低下し、返還後の跡地利用に伴う経済効果は基地経済を大きく上回るものとなっており、経済効果の面からも、さらなる基地の返還等が求められていることなど、米軍基地負担の現状や改善すべき課題を確認しました。
     そして、八月には国や在日米国大使館へ提言の説明・要請を行っています。  四十七都道府県の知事が、各自治体住民の生活に直結する重要な問題として、米軍基地負担の現状や改善すべき課題について共通理解を深め、米軍基地の負担軽減や日米地位協定の抜本的な見直し等に関する提言を決定したことは、極めて重いものです。  国に対し、国民の生命・財産や領土・領海等を守る立場からも、全国知事会の米軍基地負担に関する提言の提起について、一層積極的に取り組み、実現を図るよう求める意見書提出について、皆様の御賛同をお願い申し上げ、提案理由といたします。 80 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  ただいま提案理由の説明のあった意見書案を除く意見書案の提案理由の説明は、会議規則第三十九条第三項の規定によって、これを省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 81 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、そのように決定いたしました。  次に、委員会提出の意見書案については、会議規則第三十九条第二項の規定によって、委員会付託はいたしません。  会派提出の意見書案についてお諮りいたします。  この意見書案は、会議規則第三十九条第三項の規定によって、委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 82 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、そのように決定いたしました。  直ちに審議に入ります。  御質疑はありませんか。    [「なし」と呼ぶ者あり] 83 ◯議長(柴立鉄彦君)御質疑はありませんので、質疑は終結いたします。       ───────────── 84    △ 討  論 ◯議長(柴立鉄彦君)これより、討論に入ります。  米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書案に対し、まつざき真琴君から討論の通告がありますので、発言を許可いたします。    [まつざき真琴君登壇] 85 ◯まつざき真琴君 私は、日本共産党県議団として、ただいま提案されました米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書案について、賛成の立場を表明し、その理由を述べ、討論いたします。  本意見書案は、各自治体住民の生活に直結する重要な問題として全国知事会が決議した、米軍基地負担の負担軽減や日米地位協定の抜本的な見直し等に関する提言について、政府にその実行を求めるものであります。  日米地位協定は、日本全土で米軍が望むところはどこでも基地にできるという、世界に例のない全土基地方式をとっている安保条約第六条に基づくもので、日本に駐留する米軍への基地の提供とともに、米軍・米兵にさまざまな特権を保障し、日本の国家主権、国民の人権を侵害するものとなっています。  基地の提供問題などに関し、日米地位協定第二条では、日米合同委員会という組織で協議することを定めていますが、その内容は国民には明らかにされていません。  協定第三条では、米軍が、基地の設定、運営、警護及び管理のため必要なすべての措置をとることができるとし、排他的な使用権を認めています。日本の主権は事実上及ばず、米軍が基地を自由勝手に使い、日本国民にさまざまな被害を与える大きな要因となっています。加えて、第五条は、基地の外でも民間の空港や港湾、道路を自由に使用する口実になっています。  経済的な特権としては、第十二条で、物品税や揮発油税など数々の免税措置も規定し、第二十四条では、基地の地代なども日本側が負担し、米軍が日本に駐留するための維持経費は米側が負担することを定めているのに、これに反して、年千八百億円もの思いやり予算まで日本側が支払っています。  第十七条では、米兵には、裁判権で治外法権的な特権が認められています。米兵が公務執行中に起こした事件・事故については、米軍に第一次裁判権があるとされ、日本国民が被害者であっても日本側が裁くことはできません。公務中かどうかを判断するのも米側とされています。さらに、公務外で米兵が犯罪を犯した場合でも、容疑者の身柄が米側にある場合には、日本側が起訴するまでは身柄は米側にそのまま置かれることになり、日本側が逮捕・拘束することはできません。  このような日米地位協定のもとで、本県においては、沖縄の米軍普天間基地の負担軽減の一環として、馬毛島における米軍空母艦載機の陸上離着陸訓練移転や、自衛隊鹿屋航空基地における米軍空中給油機のローテーション訓練が計画されています。  また、オスプレイを含む米軍機の低空飛行訓練は、公表されているトカラ列島から奄美上空のパープルルートのほかにも県内各地で目撃され、最近では、一昨年十二月末の沖縄県名護市沿岸のオスプレイ墜落事故は、奄美大島上空での低空飛行訓練の後、与論空港沖で発生した事故であったことが明らかになっています。  さらに、今月には、米海兵隊と陸上自衛隊水陸機動団が中種子町で、基地でも演習場でもない民間の土地を使った初めての日米共同訓練を行うことを、県が受け入れる判断をしました。まさしく、米軍基地の問題は本県にとっても重大な問題です。  全国知事会が行った米軍基地負担に関する提言は、主権を持つ国として当然の内容であり、県下で現実に行われようとしている米軍の訓練から、県民の命と暮らしを守っていくための最低限のものです。  県民の安心・安全な生活を守るためにも、本意見書案が採択されますよう、同僚議員各位の御賛同を心から呼びかけまして、私の賛成討論を終わります。 86 ◯議長(柴立鉄彦君)以上で、討論を終結いたします。       ───────────── 87    △ 意見書案二件可決 ◯議長(柴立鉄彦君)これより、意見書案を採決いたします。  まず、主要農作物の種子の安定供給・品質確保に関する意見書案及び私学助成の充実と財源確保に関する意見書案を採決いたします。  お諮りいたします。  これらの意見書案は、いずれも原案のとおり決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 88 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、これらの意見書案はいずれも原案のとおり可決されました。       ───────────── 89    △ 意見書案一件否決(起立採決) ◯議長(柴立鉄彦君)次に、米軍基地負担に関する提言の実現を求める意見書案を採決いたします。  この意見書案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。    [賛成者起立] 90 ◯議長(柴立鉄彦君)起立少数であります。  よって、この意見書案は否決されました。  お諮りいたします。  ただいま可決されました意見書の字句の修正、提出手続などにつきましては、当席に一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 91 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、そのように取り計らうことに決定いたしました。       ───────────── 92    △ 議員派遣の件二件上程 ◯議長(柴立鉄彦君)次に、議員派遣の件を議題といたします。       ───────────── 93    △ 議員派遣の件二件可決 ◯議長(柴立鉄彦君)お諮りいたします。  会議規則第百二十六条第一項の規定によって、配付いたしておりますとおり、議員を派遣いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 94 ◯議長(柴立鉄彦君)御異議なしと認めます。  よって、そのように決定いたしました。       ───────────── 95    △ 退任あいさつ ◯議長(柴立鉄彦君)ここで、小林副知事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。    [副知事小林洋子君登壇] 96 ◯副知事(小林洋子君)お許しをいただきましたので、一言御礼のごあいさつを申し上げます。  私、今月十日をもちまして副知事を退任させていただくこととなりました。  思い起こせば二年前、副知事の人事案件について、議会で御承認いただけるかどうかを、私も控室のモニターではらはらどきどきしながら見守っておりました。しかし、一旦御承認いただいた後は、県議会の皆様方には非常に温かく親身に御指導、御支援いただきまして、心より感謝申し上げます。鹿児島県民の温かい県民性というものを感じた最初の出来事でございます。  副知事就任後の二年間、人口減少社会の中で、誰もが活躍して地域や社会を支え合う仕組みづくりとして、女性や高齢者の活躍支援、住民の方が主体的に地域課題を解決する体制づくりなどに取り組んでまいりました。  そのほかにも、子育て支援や若者の県内定着促進、鹿児島の宝である農林水産業の振興とその素材を生かした食品関連産業の高付加価値化など、さまざまな分野において私なりに全力で取り組んでまいりました。今、充実感、達成感でいっぱいでございます。  知事、県職員の皆様、私を温かく受け入れてくれた県民の皆様にも、この場をおかりして厚く御礼申し上げます。  そして、こんなことをやりたいなど私から仕事をおろされて、いろいろ工夫、苦労を重ねてくれた職員の皆様、本当にお疲れさまでした。  副知事を退任することになりますが、引き続き、鹿児島県の応援団、そして宣伝ウーマンの一人として、微力ながら鹿児島県のために力を尽くしてまいりたいと思っております。  終わりになりますが、県議会の皆様方のますますの御活躍、そして明治維新百五十周年の追い風を背に、鹿児島県が大いに発展することを切にお祈り申し上げまして、退任とお礼のごあいさつとさせていただきます。  本当にありがとうございました。(拍手)       ───────────── 97    △ 中村かおり君あいさつ ◯議長(柴立鉄彦君)次に、先ほど副知事として選任することに同意いたしました中村かおり君から発言を求められておりますので、これを許可いたします。    [中村かおり君登壇] 98 ◯中村かおり君 ただいま副知事選任の議案につきまして御同意を賜り、まことにありがとうございました。  このたび鹿児島県で勤務する機会を与えていただきまして、心より御礼申し上げます。また、その重い責任を痛感いたしているところでもございます。  もとより微力ではございますが、三反園知事のもと、県勢発展のため最善の努力を尽くしてまいりたいと決意しております。  県議会の皆様方におかれましては、何とぞ格段の御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、甚だ簡単ではございますが、私からのごあいさつとさせていただきます。  どうぞよろしくお願い申し上げます。(拍手) 99 ◯議長(柴立鉄彦君)これで、今期定例会に提出されました議案などは、閉会中の継続審査として議決になりましたものを除き、全部議了いたしました。       ───────────── 100    △ 知事あいさつ ◯議長(柴立鉄彦君)ここで、三反園知事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。    [知事三反園 訓君登壇] 101 ◯知事(三反園 訓君)今議会に提案いたしました全ての案件につきまして熱心に御審議を賜り、今後、御審査いただく平成二十九年度決算認定議案を除き、いずれも原案のとおり可決していただきましたことに対しまして、心から厚く御礼申し上げます。  本会議並びに各委員会の審議を通じていただきました貴重な御意見、御要望等につきましては、十分留意いたしまして、今後の県政運営に取り組んでまいりたいと考えております。  ことしの夏は、記録的な豪雨や相次ぐ台風の上陸、地震の発生など、大規模な自然災害が全国各地で発生いたしました。  九月二十九日から三十日にかけて、奄美から熊毛地方、県本土付近を北上した非常に強い台風二十四号の暴風雨によりまして、県内各地において多数の方々が負傷されたほか、住宅の損壊、道路への倒木、農作物等への多くの被害が発生しております。  県といたしましては、県民生活に支障が生じないよう、直ちに倒木除去等の応急対策を行ったところであります。
     被災された方々に対しまして心からお見舞い申し上げますとともに、引き続き、市町村や関係機関と連携し、一日も早い復旧に向けて全力を挙げて取り組んでまいります。  明治維新百五十周年の維新博第二幕として、秋以降もさまざまなイベントやプロモーションを展開してまいります。今後とも、明治維新二百年に向けて、鹿児島の未来を担う子供たちの記憶に残り、そして未来に大きな希望を持てるような取り組みを実施してまいります。  これから、国におきましては、平成三十一年度予算編成に向けた取り組みが本格化してまいります。県といたしましては、本県の厳しい財政状況などを踏まえ、地方交付税や国庫支出金等について、地方の実情に配慮した予算編成が行われるよう、引き続き、全国知事会などとも連携しながら取り組んでまいります。  県議会を初め、県選出国会議員、県内各界の皆様方の御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。  終わりに、議員各位のますますの御健勝と御活躍をお祈り申し上げまして、閉会のごあいさつとさせていただきます。  まことにありがとうございました。       ───────────── 102    △ 閉  会 ◯議長(柴立鉄彦君)以上をもちまして、平成三十年第三回鹿児島県議会定例会を閉会いたします。        午前十一時二十分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...